我が家はわりかしちゃんとした家らしい。ばあちゃん家は地主だったらしく親戚も多い。
ちゃんとした家らしく年末年始は面倒くさいことが何かと多い。餅をついたりおせちを自前で仕込んだり、墓掃除、親戚の挨拶、などなど。。。
子供の頃からこれが当たり前でそういう面倒なイベント事とともに育った。面倒だと感じるようになったのは社会人になってイベント事に合わせて実家に戻ったり母親が愚痴をこぼすのを聞くようになってからだ。
我が家の年末年始は12月の2週目くらいから始まる。餅米を各家に分けたり墓掃除とかをはじめたり、正月飾りを男性陣で作ったりするのだ。
まあこのへんは子供の頃からやってるとなんでもない。むしろ親戚のおじさんなんかに遊んでもらえる。こういう集まりで自分は将棋や麻雀を覚えた。
大人になるにつれて、こういうのは他の家から来た人には面倒なんだろうなと母を見て思うようになった。誰だってせっかくの年末年始なのだからテレビ見てゴロゴロしてこたつで過ごしたいのもわかる。
でもこういう面倒くさくてみんなで集まるという行事を一つ一つ丁寧にやるの大事だと思っている。
今年はこんなことがあったとか、そういう話を親戚としながら決まった作業をする。別に大したことをしてるわけではない。でもそういうのを面倒だとわかっていながら丁寧にやるといろいろと家族ってどういうふうにあるといいのかなとか色々と考えるきっかけになる。
おっさんや婆さんの話を聞いてると自分の人生を生きないとなとかそういう壮大なことに気がつくことがある。
面倒くさくてデジタルとは反対にあるような正月を過ごすとなにか大事にしたいものが見つかる気がする。