午前2時の正夢

これは夢か現実か?とりあえず眠ることにしよう。

栗きんとんを作る

プロローグ

実家ではなぜかおせちを手作りします。これがまたかなーり厄介。
おせち料理というのは古の風習で正月くらいは母親が台所に立たなくてもいいようにと作られた料理らしいです。*1

現代日本では贅を尽くしたおせち料理がインターネットで注文できて安心安全な料理が提供されています。 なのにだ、我が家ではおせち料理をわざわざ手作りします。
しかも母に『包丁使いが危なっかしい』『火から目を離すな』『そのやり方は気に食わない』などと文句の暴風雨に見舞われながら作ることになります。*2 かれこれ10年はおせち料理を作らされた私は、悲しいかなレシピなしで昆布巻きやら田作りやら、栗きんとんが作れる独身男性と成り果てました。

そんな私にも新年会のお誘いが来たのです。ここは好機。
私の料理男子ぶりを見てもらうためにいっちょ栗きんとんでも錬成しますか、とキッチンに向かったのです。

本編

皆様こんにちは、絶望SEです。
私は都内在住の28歳独身、資本主義大国日本の片隅で日銭を稼ぐIT事業従事者です。*3

本日は新年会に向けて栗きんとんを作っていこうと思います。
と、その前に皆様御唱和ください『K A N P A I』

youtu.be *4

茶番失礼しました。だいすきな絶望ライン工さんのOPを真似したかった。
本日は栗きんとんを作ります。制作過程をお楽しみください。

Let's Cook

まずは材料を用意します。

たったこれだけです。ヘルシー&かんたんお料理ですね。
まずは芋の革を厚めに剥いて水に晒します。空気中の酸素と芋のアクが結びつくと非常に色が悪くなるので注意しましょう。

次に一旦水を変えて、芋とクチナシを煮ます。
クチナシは味には大して影響しないのでなければないでも問題ないです。

15~20分ほどで芋にフォークなどですっと穴が空くくらいに柔らかくなるので、熱々のうちにマッシュしましょう。
限界独身男性の家にマッシャーなる調理器具は存在しません。フォークなどで気合で潰します。
なぜ熱々出ないといけないのか諸説ありますが、なんとなく芋が柔らかくてマッシュしやすい気がします。
まあ気の所為でしょう。

マッシュし終えたら、裏ごし作業です。
これがまあめんどくさい。ので、超高度文明機器*5に芋の繊維をぶった切ってもらうことにします。

ぶった切り作業が完了すると黄金のエマルジョンが生成されますので、砂糖やみりん甘露煮の煮汁、塩少々を加え練る工程に入ります。

ここでアクシデント発生。
塩と砂糖を間違えました。この塩分濃度約30%のクソほどしょっぱい芋エマルジョンは限界独身男性の朝飯のポタージュになります。

塩と砂糖を間違えるというベタ of ベタなミスで動揺したので材料を再度揃えつつ、カレイの煮付けでも作って気分を落ち着けましょう。

*6

気分も切り替わったところで栗きんとんづくり再開です。
今度は塩と砂糖を間違わないように買ってきました。

絶対に間違わないぞという強い意志

皮を剥いて、アク抜きをクチナシと一緒に火にかける。
炊きあがったら熱いうちにマッシュして超高度文明機器で繊維をぶった切ります。

さてここまで来たら、芋の重さに大して約30%程度の砂糖とみりん大さじ3、塩ひとつまみ甘露煮の煮汁を入れて練る作業に入ります。
弱火でじっくり焦らず練ります(深夜2時)

深夜2時に一口コンロで約8人前の栗きんとんを練ってる男性は他におるまい

水分が飛んで、ヘラの通過した箇所の鍋底が見えるくらいになったら冷まします。
最後に甘露煮を入れて全体を混ぜてなじませたら完成です。

便利キッチングッズ

ペースト状の芋を扱うので無印の小さい方のシリコンスプーンが大活躍でした。
これはいいものですね。一つ持っておくととてもはかどります。

あと、貝印の小さいヘラも細かいペーストをかき集めるのに重宝しました。

自炊してると思うけど、道具への投資はちゃんとすべきですね。
良いと言われていて、理由があるものは最低限揃えておくとまあなんでも作れるし作れた経験があると作るのが億劫になりにくいです。

これで食洗機があったら片付けまで完璧なんだがな、、、、
シンクで洗い物が待っているので与太話はこのへんで。

また料理の記事でも書こうと思います。
深夜に一人で大量の料理をしていると孤独と不安でツイートが増えます。

*1:諸説ある

*2:私の母は文句を言いたいがために息子におせちを作らせている疑惑すらある

*3:虚業とも言う

*4:例のBGM

*5:フードプロセッサーでも良い。限界独身男性の家には結婚式の引き出物でもらったミキサーしかありません。

*6:現実逃避とも言う